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ストリングス(ガット)の選び方テニスラケットの選び方はこちら


「ラケットを買ったけど、張るガットは何でもいい・・・」という方が大勢います。
これははっきり言ってもったいない。
せっかく自分にあったラケットを見つけても、自分に合ったガットを張らなければその性能を100%引き出すことはできません。

昔はストリングス(ガット)の種類も少なかったので、選ぶほうも楽だったのですが最近ではその種類が多くなりすぎて選ぶのも一苦労という感じになってきました。
ここでは、ストリングス(ガット)の基本的な知識をまとめたので自分に合ったストリングス(ガット)を選ぶ際の参考にしてください。



【1】ストリングス(ガット)とは・・・
【2】ストリングス(ガット)の材質・構造による分類
【3】ストリングス(ガット)の材質・構造による特徴
【4】ストリングス(ガット)のゲージ(太さ)
【5】ストリングス(ガット)を張る強さ
【6】ストリングス(ガット)張替えのタイミング


 
【1】ストリングス(ガット)とは・・・

ストリングスとはラケットに張られている網のことを言います。
昔のストリングスは全て動物の腸から作られていました。
このため、ストリングスのことを通称「ガット(GUT・腸)」と呼ぶようになりました。
現在も動物の腸から作ったガットを「ナチュラルガット」と呼び、根強い人気があります。
しかし、1950年代初頭に合成繊維のストリングス(ガット)が発売されて以来、その市場に占めるシェアはどんどん大きくなり、現在ではストリングス(ガット)市場のほとんどは合成繊維のシンセティックガットが占めるようになりました。


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【2】ストリングス(ガット)の材質・構造による分類

ストリングス(ガット)は動物の腸を使用した天然素材のナチュラルガットと合成繊維で作られたシンセティックガットに大別されます。
シンセティックガットについては、さらにその素材・構造により「ナイロン(モノフィラメント構造)」「ナイロン(マルチフィラメント構造)」「ポリエステル」に分けることができます。
(細かく言えばもっとたくさんの分け方ができますが、ここではこの分け方で説明していきます。)
ストリングス(ガット)はこの材質・構造の違いにより大きくその性能が変わってきますので、この違いをよく理解するようにしましょう。

  材質 構造  
ナチュラルガット動物の腸 ナチュラルガット
シンセティックガットナイロンモノフィラメント構造ナイロン
(モノフィラメント構造)
マルチフィラメント構造ナイロン
(マルチフィラメント構造)
ポリエステル単純モノ構造ポリエステル


ストリングス(ガット)の構造


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【3】ストリングス(ガット)の材質・構造による特徴

ナチュラルガットとは?

ナチュラルガットとは動物の腸で作った天然素材のガットです。
昔のナチュラルガットは羊の腸から作られていたのでシープガットと呼ぶ人もいます。しかし、最近のナチュラルガットはそのほとんどが牛の腸から作られるようになりました。

このナチュラルガットについては、多くのプレーヤーの方が「値段は高いが性能は良い」という感覚を持っているかと思います。
では、本当にそうなのでしょうか。

このナチュラルガットは、値段はシンセティックガットの2〜3倍しますが打球感・性能(振動吸収性、反発力・コントロール性)の面でシンセティックをはるかにしのぐ性能を持っています。
唯一の弱点は耐久性ですが、男性のハードヒッターなら問題になるかもしれませんが、女性の週1プレーヤーなら張替え時期までに切れてしまうことは少ないでしょう。
逆にストリングス(ガット)を張り上げてからのテンション維持率については、シンセティックガットに比べ格段に高くなっています。
シンセティックガットが張り上げてから8時間後までに急激にテンションが落ちていくのに対して、ナチュラルガットは張り上げてから1ヶ月経っても張り上げ後の心地よい打球感を維持しながらプレーすることができます。
これらのことをトータルで考えると、多少値段が高くてもナチュラルガットはその価値があるストリングス(ガット)といえます。

しかし、このナチュラルガットに天敵があります。それは水分です。
ナチュラルガットは一度水分を吸って膨張してしまうと本来の弾力性が失われてしまいます。
最近はコーティング技術の発達により、雨の日のプレーも問題なく行えるようになってきました。しかし、ナチュラルガットを張ったらできるだけ水分に気をつけて損はしません。ナチュラルガットを張ったらできるだけ雨の日のプレーは避けることをお勧めします。

ナイロンガットとは?

一般的に最も多くの方に使用されているストリングス(ガット)です。
ナチュラルガットに比べるとはるかに安く購入できることから1950年頃に発売されて以降、現在ではストリングス(ガット)のほとんどがナイロンガットと言っても過言ではないほど普及してきました。
このナイロンガットは構造の違いにより「モノフィラメント構造」と「マルチフィラメント構造」に分けられます。

モノフィラメント構造

中心部に1本の太い芯があり、その芯材に側糸を巻きつけて作ったストリングス(ガット)です。
ナイロンガットが発売された当時はほとんどのナイロンガットがモノフィラメント構造でした。
そして、そのモノフィラメント構造のストリングス(ガット)をナチュラルガットの性能に近づけていこうとマルチフィラメント構造のストリングス(ガット)が作られるようになりました。
モノフィラメント構造の特徴としては、シャープな打球感と高い反発性です。
サーブでスピードのあるボールを打ちたい、ストロークで気持ちよくパンパーンと弾いて打ちたいという方にお勧めのストリングス(ガット)です。
また、この構造のストリングス(ガット)は単純な構造でできているため価格も安くコストパフォーマンスに優れています。

マルチフィラメント構造

中心部に1本の太い芯があるモノフィラメント構造と違い、細いナイロン繊維を束にして作ったストリングス(ガット)です。
モノフィラメント構造に比べて打球感がやわらかく、ボールがしっかりとラケットにくっついてくる感触があります。
マルチフィラメント構造の特徴としては、やわらかい打球感と高い振動吸収性・コントロール性です。
メーカー各社がナチュラルガットに近づけようと作られているだけあって、最近のマルチフィラメント構造のストリングス(ガット)はかなりナチュラルガットに近い心地よさが出るようになってきました。
ボレーでタッチを出してたい人、テニスエルボーなどのケガを防ぎたい人、非力な女性の方にお勧めするストリングス(ガット)です。

ポリエステルガットとは?

ポリエステルという素材の合成繊維により作られたストリングス(ガット)です。
このポリエステルガットの最大の特徴は優れた耐久性にあります。ナイロンガットと比較するとその耐久性は3〜4倍程度あります。しかし、耐久性に優れているといっても単純モノ構造で作られていることからストリングス(ガット)の張り上げ後、急激なテンションロスが発生します。このため、切れないからといって何ヶ月も張りっぱなしの人にはお勧めできません。
学生プレーヤーのように頻繁にストリングス(ガット)がブチブチと切れてしまうような人にお勧めのストリングス(ガット)です。

このポリエステルガットのその他の特徴としては、打球感が非常に硬く、反発力も低くなっているということです。
このため、ハードヒッターにとっては打ち応えがありスピンも利かせやすくなっています。また、飛びも抑えることができることからコントロール性も高まります。
逆に気をつけておかなければいけないのが振動吸収性の低さです。
振動吸収性が低いということは、ボールを打った衝撃が体に伝わりやすいということです。肘や手首に不安を抱えている人や女性や非力な人にはお勧めできないストリングス(ガット)となります。


以上のストリングス(ガット)の特徴をまとめると次表のようになります。


 ナチュラルナイロンガットポリエステル
モノフィラメントマルチフィラメント
打球感やわらかい硬いやわらかいすごく硬い
反発力
コントロール性
耐久性
振動吸収性
価格高い安い手ごろ安い



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【4】ストリングス(ガット)のゲージ(太さ)

同じ材質・構造のストリングス(ガット)を比較した場合、ゲージ(太さ)もポイントになってきます。
130mmを通常の太さの目安とし、それより細いか太いかで判断するのがいいでしょう。

細いストリングス(ガット)はどうなる?

細いゲージは反発力が増し、ボールの伸びがよくなります。ボールの喰いつきもよくなるのでスピンもかけやすくなります。
半面、耐久性がないためハードヒッターやスピンプレーヤーにとっては簡単にストリングス(ガット)が切れてしまうことになります。
細いゲージのストリングス(ガット)は、サーブ&ボレー派に向いていると言えます。

太いストリングス(ガット)はどうなる?

太いゲージだと反発力は弱まってしまいますが、耐久性はアップします。また、ボールのホールド感が高まるのでコントロール性がアップします。
太いゲージのストリングス(ガット)は、グランドストローク派向き言えます。


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【5】ストリングス(ガット)を張る強さ

ストリングス(ガット)をラケットに張り上げる強さのことをテンションと言います。
このテンションの単位は「○○lbs」と表示されています。
このテンションをいくつにするかにより、同じラケット・同じストリングス(ガット)でも全く違うラケットのように仕上がります。
では、ラケットを購入したらテンションをどれくらいで張り上げたらいいのでしょうか。
自分に合ったテンションを見つけるため、まず次の点を理解しておきましょう。

◆テンションによる仕上がりの違い
ストリングス(ガット)をゆるく張るとボールの飛びがよくなります。反対に硬く張るとボールが飛びにくくなります。
これは、ゆるく張ることによりトランポリンのような効果が働くためボールが簡単に飛んでいくためです。

◆メーカー推奨の適正テンション
ラケットには必ずメーカー推奨の適正テンションが決められています。
この適正テンションは、メーカーが製造段階でその面の大きさ・フレームの厚さ・メーカー独自の特殊技術等を考慮して決めています。ストリングス(ガット)を張る際はこの適正テンションの範囲内で行うことをお薦めします。

◆面の大きさと仕上がり
同じ商品名のラケットで、面の大きさの違うラケットを同じテンションで張り上げた場合、その仕上がりは違ってきます。
ミッドサイズとオーバーサイズでは、同じテンションで張った場合ミッドサイズの方が硬く仕上がるのです。
これは、ストリングパターン(縦糸と横糸の通すストリングの本数)が同じであれば、ストリングス(ガット)を通す穴の間隔が狭くなり、その結果面圧が高くなるためです。
このことから、同じ商品名のラケットであっても面の大きさによりメーカー推奨の適正テンションが異なる場合があります。

◆季節による仕上がり
同じラケット、同じストリングス(ガット)、同じテンションで仕上げたとしても、季節によりその仕上がりが違います。
夏場は気温が高いためストリングス(ガット)がやわらかくなります。逆に冬場は硬くなります。

テンションはどれくらいで張り上げればいいのでしょうか?

テンション選びは難しいもので、ラケットの性能、ストリングス(ガット)の性能、プレースタイルなどにより合ったテンションが違ってきます。
最も良い方法は、スクールのコーチなど自分のテニスを知っている人に相談することなのですが、そういう人がいない場合は、メーカー推奨の適正テンションの中間を目安に張ることをお勧めします。
その後、張りあがったラケットを打ってみて、飛びすぎるなら次回は硬めに、思ったより飛んでいかないというときはやわらかめにという具合に自分に合ったテンションを探していきましょう。


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【6】ストリングス(ガット)の張替えのタイミング

週1回程度のプレーではストリングス(ガット)が切れるということがないので、ついつい張り替えないでそのまま使ってしまうものです。しかし、ストリングス(ガット)というのはボールを打つときの衝撃でテンションが徐々に落ちていきてしまいます。
また、極端な話、ラケットを使っていなくてもテンションは徐々に落ちてきてしまいます。
このテンションが落ちてくると、ストリングス(ガット)の弾力性が失われてくるためボールをしっかりとスウィートスポットで捉えたとしても思ったようにコントロールできなくなります。
また、打球感も張り上げ当初のような快適な打球感はなくなり、硬い打球感に変わってきます。
これらのことから、ストリングス(ガット)が切れていなくても、ある程度の周期で張り替えることをお勧めしています。

では、どの程度の周期で張替えを行うのが望ましいのでしょうか。
通常ストリングス(ガット)の寿命は20〜30時間程度と言われています。
これは、週1回2時間程度のプレーをする方であれば3ヶ月で張り替える時期ということになります。
しかし、ナチュラルガットについては、シンセティックガットに比べてテンション維持率が非常に高いことから5〜6ヶ月程度に1回張り替えれば十分だと言われています。
このように考えると、シンセティックガットを2回張り替えるより、多少高価でもナチュラルガットを1回張って今までにはない打球感を得るのもいいものかもしれません。


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